Rukiinolki

2014年 収穫を終えて

 

ヒンメリに使用する麦わらは刈り取った後もたくさんの作業が続きます。私が良いと思う稈(カン)の太さや色、それは1本ずつ手に取り選り分けていくしかありません。作品を作る時もワークショップに参加される皆さまがお使い頂く麦わらも全て同じ行程で用意しています。日本でも沢山の方がヒンメリ作りを楽しんでいらっしゃいますが、作り手の素材選びにもその人だけの個性が反映されているのだと思います。

 

2010年より麦を育て始めましたが、素材に対する思いが実を結ぶまでにはまだまだ道のりは続きます。私は自分が「美しい」と感じる素材を使いヒンメリを作り続けたいと思っています。正八面体1つにも作る人によって表情が変わります。作品に至るまでの見えないプロセスが違いを生むのかもしれません。

 

「麦わらで作るモビール、ヒンメリ」。麦ではなく別な素材でもさまざまに創作されますが、私はやはり麦わらで作るヒンメリが美しいと思っています。フィンランドの伝統装飾の素晴らしさに衝撃を受けた時から変わらず心にある思いでもあります。自然素材を手にもの作りをする。つややかな麦わらの感触を楽しんで頂く。素材を作るところから携わっているからこそ、お伝えできることもあると感じています。

 

いろいろな面で私をサポートしてくれる方々に感謝をし秋からの作業もていねいに進めていこう。黄金色に輝く刈り取りを終えた麦を眺め、いま思っています。

 

7月の麦

 

 

 

 

 

 

 

 

この写真は7月12日の麦の様子です。

もう既に穂が上がりお花が咲いています。作業の途中降ってきた雨で濡れた穂先が瑞々しくとても綺麗でした。麦の生育はとても早く発芽してからぐんぐんと大きく育っていきます。種を蒔いてから2週間後には左下写真の大きさになっています。

 

昨年から麦を研究していらっしゃる大学の先生との交流も始まり、麦について学ぶ機会を多く持てることもとても嬉しいです。私の活動は、いろいろな方々に助けて頂いて1歩1歩進んでいます。

 

 

播種後2週間                       さらに2週間経った状態
播種後2週間                       さらに2週間経った状態

麦への思い

「繊細なヒンメリを作りたい」

 

ヒンメリを作り始めた頃、麦わらがなかなか手にはいりませんでした。 麦を手刈りしなければヒンメリに使う部分が採れません。また当初、私は細い麦わらを使った繊細なヒンメリを作ってみたいと考えていました。ある方の協力で麦を自分で育てることに。「自分で育てた麦を使ってつくるヒンメリは何かが違ってくるはず。自分が育てた素材を使い作ることで本物になるのではないですか」と言われ、納得がいきました。

 

自分で作るのであれば、無農薬で作ろう。ワークショップに参加頂く方々に、安心できる麦わらで楽しんでもらいたいと、この3年間そうしてきました。  農家さんのような「作るプロ」ではありませんので、少しずつ進めています。フィンランドでお世話になった方に自分で麦を作っていると話したところ、「あなたはSISU(シス・フィンランド魂)があるわね。」と言って頂き、本当に嬉しかったです。 思いを、1つ1つていねいに形にしていこうと心に決めています。

 

大きなヒンメリを作るには太い麦わらが必要ですが、その麦も作れるようになれたら理想です。また、いつか種まきから始めるワークショップが出来たら素敵だなと想っています。成長過程を見守って刈り取り、下処理しクリスマスの準備として、ヒンメリやオルキプッキなどの麦わらのオーナメントをつくる…。フィンランドの昔から行われている手仕事を四季を通し体験できたら、きっと楽しいと思います。

 

 

 

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